あれだけうんうん悩ませながら間取りを考えたのですが…
結局マイホームは購入しない方向になりそうです。
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そもそもマイホームが欲しかった理由
今は賃貸派の方もたくさにらっしゃると思いますし、賃貸かマイホームか、どっちがいいかなんて正解はないと思っています。
それでも私がマイホームが良かった理由はいくつかありました。
- “実家”を作りたかった、ただの自分の憧れ
- ストレスの少ない理想の暮らしをしたかった
- 老後の心配を減らしたかった
- インフレ対策
- 災害時の安心
ひとつひとつ、悲しい気持ち消化のために書かせてください。
“実家”を作りたかった
夫にはありますが、私には“実家”という実家がありません。
親は事情ありきの低収入だったので、基本的には安い賃貸暮らしでした。
学区内で家を転々としており、友達の幅は変わらないけれどちょいちょい家が変わるので、「なんでこんなに引っ越すんだろう?」と友人には不思議がられていました。
それでいじめられるということはなかったですが、落ち着ける実家という居場所が欲しかったです。
今、私の親や兄弟は親自身の実家(つまり私の祖父母宅)に暮らしています。
身体、精神含め健常者がほとんどいない家です。
色んな人が住んでいるし、片付けはできないし、「行けるけど行きたい、帰りたいとは思わない」のです。
夫や子供を上げることもできない状態なので、お正月に顔を出すこともなく、1月ももうすぐ終わりを迎えようとしています。
今の我が家は片付けられないとかそういったことはありませんが、「ここに帰るんだ」という実家をこどもに作ってあげたかったのです。エゴですね。
多分この感覚は、いつでも帰れる実家がある夫には分からない感覚だと思います。
ストレスのない理想の暮らしをしたかった
賃貸は既に作られたものなので、ある程度の希望を叶えながら、色々妥協して暮らしている方は多いと思います。
でも、メンテナンス不要で、駅近物件もたくさんあって、メリットは山ほどあります!
我が家は賃貸は家賃補助もあるので大助かりです。
それでも…
お風呂のカビがひど過ぎてお湯を溜められない、冬は寒くて布団から出られない、今の家に合う家具を買っても引っ越し先で使えなくなる、等々…
不満もそれなりにあります。
私は駅から徒歩20分でも30分でも、歩くだけで家に着くのなら大成功の土地だと思っています。
そこに、自分の家事のしやすさ、家族の過ごしやすさを合わせた家を建てられたなら、頑張って働きますよね。
毎日気分の上がる家、帰りたくなる、なんなら出かけたくなくなる家(笑)、そんなお家に憧れていました。
住めば都、今のマンションでももちろん十分幸せに暮らせています。
それでも、子供に「静かにして!」と言わなくていい家、自分たちだけのお城、欲しかったです。
老後の心配を減らしたかった
「マイホームなんて買ったら老後のローンとか固定資産税とか心配じゃん!」と言われてしまいそうですが…
私はそうとも限らないと思っています。
もちろん払わなければいけないものは払います。
それでも、賃貸は賃貸で不安が大きいと思っています。
夫は今正社員ですが、私はそうではありません。標準報酬に数十万の差があります。
このまま老後を迎えて、仮に夫が亡くなってしまった場合、ある程度は遺族年金が入りますが、それは私が死ぬまで続くわけではありません。
もっと家賃の低い賃貸に引っ越そうと思った時に、年金生活のただのおばあさんに快く貸してくれる大家さんはどれだけいらっしゃるでしょうか。
滞納のリスク、孤独死されて部屋の原状回復をするリスクを抱えてまで貸し出すメリットってあるのでしょうか。
そういったことを考えた時、マイホームは心配がないです。
インフレ対策
老後の不安を減らしたいというところにある意味繋がります。
今、物価高騰が続いていて、なんでもかんでも金額が上がっています。
賃貸物件も、家賃が上がっていく可能性がないとは言い切れません。
マイホーム、いまは高いと思いますが、将来的には価値が上がると思っています。
マイホーム購入で単価を固定する、そんな感覚です。
上物の価値はもちろんなくなっていますが、土地は資産価値があります。
今後、少子高齢化が進んで空家だらけにはなると思いますが、それでも人気な土地は買われるはずです。
先々のことを考えた時に、今の金額で自分たちの負担を固定するマイホームは、インフレ対策になるのではないかと思います。(ローン金利は別として。)
災害時の安心
私たちが検討していたのは一条工務店です。
太陽光・蓄電池を付けたタイプで検討していました。
これは、災害時に停電してしまったときのことを想定した上で、です。
ずっと天気が悪い日が続けば難しいですが、太陽光で発電できれば、最低限の電気を使って過ごすことができます。
これは子供がいるご家庭にとってはかなりの安心につながると思っています。
私は東日本大震災を現地で経験しました。
ライフラインがすべて使えなくなり、避難所生活をしていましたが、冬だったこともありとても寒く、周りに気を遣いながら、固く冷たい床に寝たりして、その状態で何度もくる余震に怯える日々を過ごしていました。
それが、太陽光と蓄電池のある家に住めるのなら。
ちょっとした調理はできるし、最低限の暖房も使える。
お水を確保出来ているなら、お湯でサッと体を洗って少しでも衛生的にできる。
私はそんな安心も欲しかったです。これも、現地にはいなかった夫には分からないと思います。
FPさんが言うには「世帯年収の6倍を目安に」
我が家の世帯年収は900万円ほど。と考えると、単純計算で5,400万円までが無理なく返済できる金額になります。
私たちが住んでいる地域は土地が高いので、どんなに小さいお家にしても5,000万円くらいにはなります。
なんなら普通は超えます。
5,000万円でローン返済額をシミュレーションしてみましたが、夫的にはカツカツの生活になるとのこと。
今、子供が1人で、そして月の支払いが数万上がってカツカツになってしまうのなら、6倍以下でも我が家は無理です。
一体いくらならいいのでしょうかね。
(6倍云々はFPの「節兄さん(せつにいさん)」が唱えていました🤭)
我が家、そんなに生活費かかっていないと思うんですけどね…
と、考えた時に、「結局、いくらだったとしてもマイホームはもう無理だな。」と思いました。
これが、仮に4,000万になったとしても、「働けなくなったら〜〜〜〜」等のお金のリスクばかりを見られて、結局買わないんだろうな、と思ったのです。
マイホームは、私だけでは買えません。
なんならほとんど夫頼みになってしまいます。
その夫が首を縦に振らないなら、もちろん買うことはできません。
それでも楽しかったことは
あっ、私って間取り作れるんだ、という気付きにもなりました。
営業さんに、「もしかして設計業ですか?」と聞かれたのは嬉しかったです。
今住んでいるマンションの内部と比較しながら、「収納はこれくらいの奥行き」「キッチン幅をこうすればこの収納は不要」とか、住みやすさを考えて間取りを作るのがとても楽しかったです。
これに何時間もかけてしまいましたが、なんだかマイホームが近づいた気がして、夢に近づけたような気がして、とても楽しい時間でした。
あとは、夫と投資のシミュレーションをして、将来いくらになるね!なんて話をするのも楽しかったです。
死ぬときに1番お金を持っていても意味はないんですが。
それでも、老後に毎日どこかのモーニングに行って過ごす、そんな未来もあり得そうです。
長生きしようね。
最近は家の値段も上がっているけどみんないくらでローンを組んでいるの?