前記事の続きです。
いざ!陣痛促進剤投与
◆9:30
点滴機械の不具合があり、助産師さんがワタワタしながらもなんとか点滴開始。
針がびっくりする程太かったため、来る痛みに耐えようと目を瞑るもまったく痛みはなく、助産師さんの技術に驚く。
しかしその後も機械の不具合で何度もアラームが鳴る → その度にナースコールで直してもらう
結局落ち着いたのは10時頃。どうやら新しく導入した点滴の機械だったようで、イマイチ使い方が分からなかったのだとか…
◆10:00
お腹の痛みというか、張っているような感覚が強く出てくる。多分これが痛いの始まりなんだろうと思って過ごす。
この時点では、夫に「夜中におやつ食べた。」だの「お寿司食べたい。」とLINEする余裕有り。
◆11:00
助産師さんが内診に来ると、「やばい、進んでいる!分娩室に移動するよ!」と言われ、荷物を準備。
点滴をカラカラ押しながら、診察待ちの妊婦さんたちの横を走って分娩室へ行く。
分娩室に移動してから、血圧計の設定や、バースプランの再確認をされる。
「別にアロマ焚きたいとかそういうのないです。」って書いてたら、「焚いてもいい…?」と助産師さんに逆に聞かれる始末。
まだ全然余裕で、夫に「部屋移動した〜。」とLINE。
これが陣痛だ!
◆ここからは時計を見ておらず時間不明
最初は余裕だったものの、すぐに強烈なお腹の痛みが襲ってくるように。「これが陣痛だ!」
「ブルドーザーで腰を轢かれる痛み」と聞いたことがありましたが、私はただただお腹が痛かったです。
生理前後で、子宮がぎゅーっと掴まれるような痛みを感じる方いませんか?
掴まれるどころか雑巾絞りにされているような強烈な痛みが襲います。
思わず声が出そうでしたが、別室で同じく陣痛に耐えている妊婦さんの
「いったああーーーい!!!!!!」
という声が聞こえてきて、何故か脳内だけ超冷静に。本当に叫びたいくらい痛かったですが、逆に声も出ませんでした。
心で応援しつつ、こちらは呻くのみ…「戦友だ。」とも思っていました。
助産師さんが落ち着くかもよ、と腰をさすってくれるのですが、そもそも腰の痛みは皆無なので、遠慮させていただく。
そして1番驚いたのが、「いきみ逃し」について。
出産経験4回の母に、「いきみ逃しは本当に地獄。」と伝えられていたものの、そもそも「いきみたい」という感覚がない。
それなのに、体が勝手にいきみはじめる。頭の中では、
「え?勝手にいきんじゃってるよね?逃すとかなくない?」
と状況を冷静に把握しつつも、本当に陣痛が来る度、勝手に体がいきむようになった。
陣痛がおさまっていきむのもおさまると同時に、助産師さんに一言。
「すみません、いきみたいと思ってないのに体が勝手にふんばるんですけど…」
次の陣痛で、助産師さんが内診すると、なんともう子宮口全開!
急いで院長が呼び出され、状況確認。
「破水させますね〜」
と言われ破水したようだが、全く分からず。破水後陣痛が強くなるという感覚も無し。
「麻酔して会陰切開します。そして吸引してお手伝いしますね。」
ということで、注射の「チクリ」は分かったものの、麻酔が効いてきたからか切開の感覚は全く無し。
そして、陣痛が来たらこちらはいきみ、院長が吸引する。
これを3回繰り返したところで、助産師さんの「手は胸!息!ハァハァだよ!」という声がかかり、「えっもう産まれるの!?」と私。
◆13:20
娘、大泣きしながら誕生。
早く出て来られたのできちんと酸素が行き渡り、真っ赤な状態で産まれてきてくれました。
院長が「おめでとう!」と言いながら娘を取り上げた瞬間、感動で涙が出ることはなく、ただただ「義母に似ている!…義母に似ている夫に似ている!」と言う感想が心の中だけでダダ漏れする。
そして、少し拭いてもらった娘をカンガルーケアでお胸の上に乗せると、はむはむとおチチを探し始めて、「本能」を感じました。
正直、出産前までは、我が子とは言え出てきたばかりの子を抱くのはちょっと…と思っていましたが、産まれたら超絶かわいい、早く近くで見せて欲しいという気持ちでいっぱいになりました。
その後、娘はまた少し離され、今度は綺麗にしてもらい肌着を着て、温かいライトの下に寝かせられていました。
その後、私は次のステップへ。
胎盤を娩出させる後産が始まる
これが最初なかなか進みませんでした。
「出てこないなあ。」
と言われながら、助産師さんが1人から2にん、そして最終的に3人に増えて、お腹をぐりぐりと揉まれました。
皆さん薄い医療用のゴム手袋をされているので、これに皮膚が引っ張られて痛いのなんの。
ぐりぐりされる度に「いてっいてっ」と思わず声が出るので、院長が気を遣ってか、「もう少し優しくしてあげて〜。」と助産師さんに伝えていました。
しばらく揉まれ、やっと胎盤娩出。
見るつもりはなかったのですが、
「見てみる?」
と、軽く院長に促され、「私と娘の命綱を見てみよう。」と思い下を見てみると、そこには白い膜で覆われたようなものが。
多量の血液とかが苦手なのですが、素直に「これが胎盤…?」と思う程、引いてしまうような見た目ではなかったです。
ただ、巷で流行中(?)の「胎盤を食べる」というのは、ちょっと無理でした。笑
この間、他の助産師さんが私のスマホで娘の写真をたくさん撮ってくださいました。
そして足元では、院長が素早い手捌きで切開部分を縫合してくださいました。こちらも麻酔効果で痛み無し。
院長は縫合しながら「今日のお昼ご飯は麻婆茄子で美味しかったよ〜。ちゃんと取ってあるからね〜。」とステキな情報を流してくれました。
流石院長、余裕ですな。
◆13:40
夫にビデオ電話するも、なかなか出ない。やっと繋がったかと思えば、
「おめでとう!…もう産まれたの?早すぎない?驚きすぎて着信入った時にスマホのパスワード忘れてなかなか開けなかった。」
と。そして、何故か酸欠になり1人自宅で頭が痛くなっていたらしいです。
立ち会っていたら倒れていたかもしれませんね。
コロナ禍で立ち会い出来なくて逆によかったかもしれません。
麻婆茄子とご対面。その後お手洗いに誘導されるも出ず。
「ここで2時間休んでもらいます。」
娘と2人っきり。そして目の前には、本日のお昼ご飯「麻婆茄子」が置かれました。
「出産直後なのにご飯って食べられるんだな。」
と、自分に関心しながら3/4程食べました。
この間、娘は起きることなくモゾモゾと寝ていました。
そして、職場や友人に報告しているうちに、あっという間に2時間。
助産師さんにお手洗いに誘導されて座ってみるものの、一滴たりとも出ません。産後はよくあるそうです。
そしてそのまま部屋に戻ることになり、ヨタヨタと歩き始めましたが、途中貧血になり近くの椅子に座りました。
助産師さんが車椅子を持ってきてくださり、結局乗って部屋に戻りました。
「本当に、私でも出産出来たんだ…。」
そんなことを考えていると、前日眠れなかったこともあり、どっと疲れと眠気が襲ってきました。
「ゆっくり寝ててください。17時に起こしに来ますね。」
そう言われましたが、次に目を覚ましたのは翌日の朝でした。
出血量が多かったこともあり、よく眠っていた私に気を遣って起こさなかったそうです。
本来は出産当日から母子同室を勧めているクリニックでしたが、その日娘は新生児室で過ごしていました。
ちなみに、「赤ちゃんはお弁当箱を持って産まれてくる」という言葉があるようで、数日はミルクや母乳がたくさん飲めなくても大丈夫なんだとか。
最初は全然母乳出ませんからね、焦らせない、いい子たちです。
結局、次に娘に会ったのは、起きて朝食を食べ、シャワーを浴びてからでした。
新生児室に並ぶ赤ちゃんたちを見ても、「うちの子が1番可愛い」と思ってしまう、親バカ育児が、ここから始まるのでした。
結局、私の安産の秘訣は適度な運動だと思う
産休中ものすごくダラダラすることはなく、ヨガなりお散歩なり、無理のない範囲で運動をしたことで、大幅な体重増加を避けられました。
暴飲暴食もしていません。
結局会陰切開や吸引はありましたが、傷の戻りも早く、約4時間で母子共に無事で出産出来たので、私自身は安産だったと思っています。
運動をすれば必ず安産と言うことではないですが、しないよりは安産に近づけるんだと思います。
ありきたりなことではありますし、結果安産だった、というお話にはなりますが、過剰に脂肪を付けすぎないということは、やっぱり大事なんだなと思いました。
これで、私の出産レポを終わります。
また「2人目出産レポ」が投稿出来るようにも、2人目妊活頑張ります!
コメントを残す